用語について
動的とは、固定IPv4アドレス以外の、割り当てIPアドレスが変化する可能性のあるものをいいます。
ここでは、ポート開放の説明のみで、具体的なルーターの設定の説明ではありません。
2024.03.01 ※一部記事に誤りがありましたので訂正しました。
固定IPv4アドレスの場合
ポート開放に一切の制限はありません。
固定IPv4アドレスの場合は、V6プラス、クロスパスのいずれも全ポート使用できます。
固定IPv4アドレス1個の場合、ポート80, 443 を 自宅PCの 192.168.24.100 にマッピングすればお客さまの固定IPv4アドレスでWebサーバーを公開できます。
固定IPv4アドレス8個以上の場合は、ルーターのDMZにサーバーを設置して直接グローバルアドレスを割り当てることもできます。
ただし、固定IPv4アドレスをご利用の場合でも、お客さまに割り当てわれているグローバルIPv6アドレスが変更になると、新しいIPv6アドレスを登録する必要がありますが、全ポート使用できる状況は変わりありませんので、ポートマッピングの再設定は不要です。
※ルーターのLua スクリプト機能等で自動化できます。
※グローバルIPv6アドレスには固定性が保証されていません。ONUを交換したり特別な事情がない限り、実際にはほとんど変わらないことから半固定と言われることもあります。
動的(V6プラス)の場合
V6プラスはMAP-E方式を使用しています。
お客さまの希望する任意のポートを開放することはできませんが、240個のポートが開放できます。
使用できるポート番号は、お客さまに割り当てられる グローバルIPv6アドレスにより変化します。
解放されるポート番号のルールは RFC7597 で定義されています。
どのようなIPv6アドレスの場合においても、(Well-Known Ports): 0から1023までの範囲は割り当てられることはありません。
よって、IPv6アドレスによって解放ポートの当たり、外れはありません。
※グローバルIPv6アドレスには固定性が保証されていません。ONUを交換したり特別な事情がない限り、実際にはほとんど変わらないことから半固定と言われることもあります。
例えば ポート 7632〜7647のブロックが使用できる場合
7632ポートを 自宅内のWebカメラ 192.168.24.100のポート80 にマッピングすれば
http://動的IPv4:7632/ のようにアクセスできます。
マイページで確認
お客さまマイページにログインしてください。メインメニューのIPoE情報から現在のIPv6アドレス, IPv4アドレス, IPv4解放ポートなどの情報が確認できます。
V6プラス 使用可能ポート取得 API
IPv6アドレスの確認
IPoEの接続トラブルシューティングで使用するサイトで、現在のIPv4/IPv6アドレスがご確認いただけます。
Pv4/IPv6接続判定ツール http://test.conagi.jp/
例えば グローバルIPv6アドレスが 2001:db8:3333:4444:5555:6666:7777:8888 の場合、第4オクテット目をパラメータに渡します。
ここで赤字で示している第4オクテットの最初の1バイト(前半の44の部分)が変わると解放ポートが変わります。
https://api.conagi.jp/isp/port/4444
ブラウザで直接URLに第4オクテットを指定してアクセスすれば、JSON形式で表示されます。
1ブロックあたり16個で15ブロックに分割されて解放されます。合計240個になります。
# 使用例
curl -X GET https://api.conagi.jp/isp/port/4444
[
{
"lower": 5184,
"upper": 5199
},
{
"lower": 9280,
"upper": 9295
},
{
"lower": 13376,
"upper": 13391
},
{
"lower": 17472,
"upper": 17487
},
{
"lower": 21568,
"upper": 21583
},
{
"lower": 25664,
"upper": 25679
},
{
"lower": 29760,
"upper": 29775
},
{
"lower": 33856,
"upper": 33871
},
{
"lower": 37952,
"upper": 37967
},
{
"lower": 42048,
"upper": 42063
},
{
"lower": 46144,
"upper": 46159
},
{
"lower": 50240,
"upper": 50255
},
{
"lower": 54336,
"upper": 54351
},
{
"lower": 58432,
"upper": 58447
},
{
"lower": 62528,
"upper": 62543
}
]
動的(クロスパス)の場合
クロスパスではDS-Lite方式を利用しています。
NAT処理はVNE事業者とインターネットの接続点で行われるため、動的環境では、ポートを開放することは一切不可能です。
これはDS-Lite方式の技術仕様による制約であり、解決策が存在しません。
動的環境でポートの開放が必要な場合は、固定IPv4アドレスオプションを申込むことをご検討ください。